こんにちは、当メディア『SUNSET SIDE RE:COLLECTIONS』を運営している柴田です。
僕はフリーランスWebディレクターとして活動しており、様々な業種のフリーランサー20〜30人と協業し、つねに複数のプロジェクトを管理しています。
「個人で稼ぐ時代」と言われて久しいですが、日々仕事に取り組む中で感じているのは、実力はあるのに仕事獲得に苦労しているクリエイターが少なくないということです。
たとえば僕が身を置くIT業界では、フリーランサーはエージェントを通して案件を獲得するのが、事業を安定させる大きな柱となっています。
でも実際のところ、一言で「フリーランスエージェント」と言っても玉石混交です。
零細エージェントの場合は担当営業が十分な知識を持っておらず、ミスマッチな案件にアサインされ、えげつないトラブルに巻き込まれたという話も珍しくありません。
また大手エージェントの場合は、抱えている案件が大手企業のものが多く、案件の内容にマッチした経験・スキルを持ったクリエイターにしか声がかからないケースが多いです。
そしていずれにしても、エージェントにとってメリットのある人材にしか、案件を振られることはありません。
しかし日本中で事業を営んでいる中小企業・個人事業主のWeb活用を考えた場合、そういう人材だけが求められているとは限りません。
単に「きれいなデザインができる」「コードが書ける」だけでは、会社やお店の売上に貢献することはできないからです。
クライアントに貢献するには、その会社・お店の魅力を掘り下げ、伝えるべき人にちゃんと伝える仕組みを作ることが重要です。
そのためにはクライアントと膝を突き合わせ、「ああでもない、こうでもない」と頭を捻ることができるクリエイターでなければいけません。
それは大手案件で求められる人物像とは、また別のものではないかと思うわけです。
このメディアは、そういうスキルと人間性を持ったクリエイターと、日本各地で頑張っているクライアントとを引き合わせることを目的としています。
大手クリエイティブ系企業のような総合力はなくても、自分の得意分野の最前線で活躍しているクリエイターはたくさんいます。
そういうクリエイターが各自の得意分野を持ち寄ることで総合力を手に入れ、クライアントとクリエイターがWin-Winの関係を築くことができるのではないか? というのがこのメディアを立ち上げた着想の原点です。
クライアントにクリエイターとその作品や価値観に触れてもらうことで、クリエイターとの接点を作り出す。
そしてクリエイターには作品を発表したり価値観を発信したりすることで、メディア運営に参加してもらいつつ、案件獲得の機会を増やしてもらう。
このメディアが、そういうハブ的な機能を果たすようになれば嬉しいです。
大量のコンテンツを注ぎ込める器でありたい
モーツァルトは35年の短い生涯の中で、626もの作品を残しました。
バッハは1000曲以上、ピカソに至っては15万点もの膨大な作品を残したそうです。
わりと最近の話だと、とんねるずやAKB48のプロデューサーである秋元康さんも、これまでに4000曲以上の作品を手掛けてきたそうです。
何が言いたいのかというと、歴史に名を残すクリエイターでさえ多くの作品を生み出しているのに、僕らが「量」と向き合わないでどうする? ということです。
でも、つねに100点満点を目指そうとすると、どうしたって生み出せる作品の数は限られてきます。
そう考えると、偉大な先人たちもおそらく、いつも100点を目指して創作に打ち込んでいたわけではないような気がします。
「50点、60点になってもいい」という気概を持ちながら、数々の作品を生み出す中で、ひたすらトライ&エラーを繰り返したのではないでしょうか?
「量質転化」という言葉があるように、量をこなすことでアウトプットの質は高まっていきます。
プロになり、そしてプロであり続けるためには、どんな分野であろうと量をこなすことは避けて通れません。
このメディアはこういうコンセプトのもと、クリエイターによる大量のアウトプットにも対応できる設計にしたつもりです。
記事ページでは、クリエイターさん一人一人の世界観を表現できるよう、編集画面のUIを整えています。
また複数のクリエイターさんによる合作もできるようになっているので、自由にコラボしてもらうことも可能です。
そしてトップページでは、いろんなクリエイターさんの作品が入り混じり、その時々で違う世界観を作り上げるはずです。
そういう偶然の産物なんかも、そのメディアを通して一緒に楽しんでいければいいなと思っています。
クリエイティブの過程や裏側を見せたい
キングコングの西野亮廣さんが、以前どこかで「制作プロセスを見せることで顧客がファン化する」というようなことを仰っていました。
実際、西野さんが現在制作中の短編アニメーション『ボトルジョージ』の制作風景も、YouTubeで見ることができます。
また僕自身、子どもの頃から、誰かが何か作っている過程を見るのが好きでした。
NHKとかで油絵の描き方や、ハンドメイド作品の作り方講座みたいな番組をよく見ていたのを覚えています。
作品が出来上がっていく過程を見ると、作り手の工夫とか苦労、長年培ってきたテクニックなどを知ることができて楽しかった。
クリエイティブを仕事にしている人であれば、形は違えど似たような経験をしているのではないでしょうか?
これってつまりは、制作の過程を見せることで、作品やクリエイターに対する思い入れが生まれるということなんだと思うのです。
この思い入れが、クライアントとクリエイターの縁をつなぐきっかけになるのではと考えています。
なのでこのメディアは、完成品を見せる場であるとともに、制作の過程や作品の糧になるであろう「日々感じたこと・考えたこと」「インスピレーションを得た場所や体験」など、作品の裏側にあるものにスポットを当てるようなメディアにできたらと思っています。
だからなおのこと、100点満点の力作でなくていいし、少し肩の力を脱いて、試験的に作ったものを「ちょっと見て」というくらいの気持ちでアップしてくれたら嬉しいです。
ご応募について
ということで、とりとめもなく話してきましたが、当メディアの運営に参加していただけるクリエイターさんは是非ご連絡ください。
神戸を拠点に活動しているので関西圏または西日本在住の方だと交流しやすいかと思いますが、今の時代オンラインでコミュニケーションは何とでもできると思います。
今は都内で働いているけど関西出身だとか、神戸が好きだとか、とりあえずあなたの心に「西」の要素があればなんでも構いません。
ただ一点、すみません。はやり「クリエイターによるメディア」という軸はしっかりさせておきたいので、クライアントワークをお任せできるレベルのスキルをお持ちの方に限らせていただきます(実務経験は問いません)。
これまでにどのような仕事をしたり、どんな作品をつくられてきたのかを拝見したいので、ご応募の際はあなたの作品を見ることができるURLをご記載ください。
よろしくお願いします。